逆に、小学生のころ、隣の席の男の子のいじめのターゲットになったこともあった。

 

なにがそんなに気に入らなかったのか、わからなかった。

(今になってみると、人間関係ってただ会話が無いだけで関係が悪くなる場合もあるっていうことはわかるけれど。そこは、私も悪いところだったとは思う。でも、だからっていじめにまで発展するのは、性格が悪い人だし…。)

私はもともと家でも外でもそんなに話さない方だけれど、子供のころは周囲の人によってはよく話すようになる時期もあった。

 

その時は、学校であまり話さない時期だったなあ。

 

その男の子は、日本人で、スポーツも勉強もできる、リーダーシップをとるタイプの子だったんだけれど。顔も客観的に見たらかっこいい部類だったけど、私は嫌な印象しか持っていなかったな…。

ああいう子って、なんでもうまくやろうとしてストレスがたまっているから、なのかなあ。

最初はただの退屈しのぎみたいな感じだったのかもしれないけれど、だんだんエスカレートしていくという。

 

私は、どんなに優秀な人でも、嫌なことばかり言う人とは、なにも一緒にやりたくないし、協力したくないと思う。でも、学校とか仕事とかだと、離れられないからね…。

男の子だけじゃなくて、女の子でもそんなタイプの子っていたなあ。私があまりしゃべらなくて、1人でいることが多いタイプだからよけいターゲットになりやすかったのかも。いろいろな人と話して、少しは噂話や陰口でも言うタイプだったら、たくさんの人にたいして、その人に関する悪い噂を流すことが、いじめの抑止力になっていたのかもしれない…。本当はあまり人の悪口は言いたくないんだけれどね…。多少は、事実を言ってみんなに知ってもらうことは、必要悪だったのかもしれない。私の場合は、その時は無口な時期だったり、話を聞いてくれる人がいなかったりしてだれにも話していなくても、数年後や10年後ぐらいに雑談の中でいろいろな人に話していることがある。でも、その時期にいろいろな人に噂話としてでも軽くでも話していたら、その時に改善されていたのかもしれないとも思う…。離れられたら、離れることが一番いいんだけれどね。

 

今の時代はネットもあるから…。個人のブログで匿名で名前や地域をぼかして書いていても、なぜか現実社会で、自分の身の周りでも改善されたり、気にしてくれるようになることがあるのは不思議。ネットを利用する前は、オフラインで日記を書いていたころは、そういうことは一度も起こらなかった。

まあ、学校の場合はどんなに嫌な人でも、1年か2年耐えれば、クラス替えがあるから。その子とクラスが変わったら、平和になったなあ。でも、ああいうタイプの子って、クラスが変わるとまた、そのクラスの中で交友関係が狭くておとなしい感じの一番攻撃しやすい子(女の子が多い)をいじめるみたい。(かばった子が同じようなタイプの場合は新たなターゲットになってしまう場合もある。ああいう場合って、離れられるのが一番いいけれど、離れられない立場のこともあるので…。おとなしい子がたくさんの子と仲良くなって、交友関係を広げる方が、いじめの防止には有効な気がする…。)たぶん、その子の性格が変わらなければ、自分が一番弱くなるまで一生だれか――身近にいる、自分よりも弱かったり、性格が優しかったり、おとなしかったり、立場的にやり返さない、離れられなかったりする、だれか――をいじめ続けていると思う。離れた方が人間関係がうまくいくタイプの人っているんだよなあ…。周囲から人がいなくなったら、反省するのかもしれないけれど。そのほかの部分で魅力があるから、人が離れていかないのかもしれない…。ターゲットになった人にとったらたまらないですが。

 

中学に入ってから、仲のいい女の子がその男の子のことが好きだって言っていたけれど…。外見が好きだったんだろうな…。「性格悪いよ?」って言ったら、「○ちゃんはかわいいからいじめられたんだよ。」って言ってくれたけれど。プラス思考だなあ。(でも、実際に隣の席で接していた時間が長いから、本人からしたら、そうじゃないことぐらいはわかる…。ほんとになんだったんだろう、あの人。)

 

同じように、なぜかわからないけれど、私のやることを変なふうに取ったり、悪く取ったりする子もいたけれど…。当時は、私は気持ちが安定していた時期だったのに。ただ、おとなしい子の場合は、疑うような嫌な目つきで見てきたり、嫌なことを言ってきたりすることがあったとしても、そのこと自体が一種の娯楽になっていなくて、執拗にはしないから。(あれは、世界が狭いから、だったのかも。世界が狭い子って、現在の生活が充実していない時、自分より広い世界を持っていて、かつおとなしかったり、優しい子に対して、嫉妬のような感情を持つことがあるから。強そうな人だったり、嫌な人だったらあきらめたりするのにね。私はその時は、学校の外の世界でも、平和な交友関係のある居場所があったから。)

 

でも、私がなんでこんなにいじめっ子の心理がわかるかっていうと、私自身も、ストレスがたまっていた時期に、いじめっ子の気持ちを持ったことがあるからなんだよね。また、嫉妬したこともあったからなんだよね…。実行はしなかったけれど…。