『ファンタスティックフォーチュン』(ネタばれ注意)

ファンタスティックフォーチュン』っていう恋愛シミュレーションゲームは、恋愛ゲームの萌え要素もあるんだけれど。当時の人気声優が起用されていて、透明感のあるイラストと声が好きだったなあ。主人公の女の子もかわいくて好きだったんだけど、そのゲームにはまっていた時はキャラクターに恋愛感情を持っていました。(画面の中のアニメ絵の)イケメンに(音域の)低い声で真剣にくどかれるんだもの。自分の傾向として、これまで好きになった恋愛小説やゲームキャラには、仕事にまじめで堅物な人が一途に1人の人だけに引かれるっていうパターンがあるみたいだ。

二次元の世界(そのゲーム)からしばらく離れて、数ヶ月後に他のものにはまるようになったら、通常の感覚に戻りました。

 

ファンタジー小説や青春小説の要素もあるゲームでした。

 

主人公の1人に金髪の子がいて。その子は、子供時代の気持ちの持ち方によって、成人したあとの性別が変わる種族だったの。恋愛エンドでは、男性が好きになった場合は女性に、女性を好きになった場合は男性になる。

一方、メインストーリーの方。その金髪の主人公は、騎士見習いなんだけれど、国家の危機に陥った時に、最後に敵を退治すると男性に、見逃すと女性になるという分岐がありました。(パラメーターによって分岐が変わっていたんだと思います。)でも、両方とも、国から栄誉を受けるという、ハッピーエンドになっていました。敵に対して厳しいと男性的で、温情を持つと女性的だと表現されていたの。真理をついていて名作だったなあ…。

 

それから、主人公の1人のピンクの髪の女の子。その子は、その国の王女様なんだけれど。どこにも遊びに行かなかったり、勉強を怠けていてパラメータが上がらないと、1年後、なんにも起こらず終わるという。リアルなゲームでした。

逆に、熱心に勉強をして、パラメータを上げていくと、立派な王女になるというエンディングになります。エンディングの一つでは、大国の年老いた王様のお妃になることで、その国を守る選択をすることになります。たしかパラメータを上げないと、あんな年老いた人のお嫁さんになるのは嫌って言って断っちゃうんだけれど(でも、自分の意思よりも国のことを考えるようないい子も立派だけれど、自分の意思と感性を表示できる子もいいなとも思う。)。

 

もう1人の主人公は、茶髪の女の子で。同性の友達が多い、(たぶん現代日本の)元気な女子高生。学校では、ふだんは元気にしているけれど、どこか抑圧されたような気持ちを持っていたような。これって、製作者の学生時代の気持ちが反映されていたのかなって思った。

異世界であるこの世界に召還されて、まぎれこんでしまったっていう。恋愛エンドだと異世界で生きていく道を選ぶような感じなんだけど。メインストーリーは異世界になじんでいきながらも、元の世界へ戻るにはどうしたらいいか探るようなお話だったような…。