ラプンツェル

10歳ぐらいのころはファンタジー小説が好きだった。グリム童話も好きだった。中でも一番おもしろかったのはラプンツェルだった。

グリム 中島孤島訳 ラプンツェル
http://www.aozora.gr.jp/cards/001091/files/42309_18060.html

数十年ぶりに読んでみた。改めて読むと、

美しい女の子は閉じ込められている。でも、いつか素敵な王子様が迎えにきてくれるの。
っていう話だなあ。

子供のころはこういうのが好きだったんだなあ。美しいお姫様とか出てくると気持ちが華やいだんだな。それと、権威の裏をかくところも好きだったのかも。

グリム童話のヒロインって口数が少ない。だから、このころは性格のいいかわいい女の子はしゃべらないものって擦り込みされていたなあ。グリム童話でしゃべるのは、悪女だった。(この辺も同世代の人とずれている。キャンディキャンディとか見てなかった……。)
その辺から影響されて、あまりしゃべらなくておとなしい子供だったのもあるかも。


ディズニー版ラプンツェルを見た。だいぶアレンジされていた。ラプンツェルはヒロインなのに、おてんばでおしゃべりでかわいかった。

グリム童話/メルヘンの深層』(講談社現代新書
http://www.shosbar.com/grimm/grimm0.html

この辺を読むと、
グリム童話は改訂するたびに、元々の民話よりも、女性は口数が少なく、受け身なものになっていったらしい。

グリム童話は代々伝わる伝承そのままのものだと思っていたけど、19世紀の学者先生によってブルジョア階級の子息向けの読み物としてつくられたものだった。