話半分 

ある人に対してマジギレ本当にすごく腹立たしいと思ったことがあった。

ほんとうはあの時点で、縁を切りたかったんだけど。

 

本気で受け取ったから、腹が立ったんだな。

話半分に聞いておけばよかった。表面上の腹立たしい言葉を真に受けるんじゃなくて。

本当は、離れるのが一番いいんだけど。そうもいかない場合もあるから…。

 

話半分でも、話を聞いてあげていたら、適当にあいづち入れて、肯定してあげていたら、それがコミュニケーションになって、その人の情緒が安定してくることもあるから。

 

基本的に根性が腐っている人、心が低級霊みたいな人だからああいうことばっかり言うんだけれど、心の奥底では、常識の通じる部分、礼儀正しい部分、きちんとした部分もある人だから。ふだんはその辺が見えないけれど。

(子供のころにいじめられたことがある女性にそんなタイプが多い。実は、弱いから、常に先制攻撃している。自分より弱いと思うと、攻撃される。自分より強いと思われたり、攻撃しにくい立場だと思われると、攻撃されない。だから、その場所で一番年下の女の子が一番ターゲットになりやすい…。なぜか男の子は、一番年下でもターゲットにされにくい。)

 

人の悪口ばっかり言うタイプの人で。

上になろう、上になろうとする人で。

 

最初のうちは丁寧に対応していたけれど。

 

私も、言葉通りに受け取ってしまうところがあるからな。

 

なにか問題提議されて、それを解決、でも、次々と不満が出てくるんだよね、そういう人って。いつまで経っても満足することはない。どんなに、つきあっても。

 

目的が違っていて。

 

時間をもてあましていて、本当はだれかと一緒になにかをやりたい気持ちがあるのに、そんな機会があまりない人によくあることだけれど…。(でも、事実でもこれを言っちゃったら、言われた人はプライドが傷つけられると思う…。あくまでも、表向きは、そんな作業をしなきゃいけないから、っていうことになっているんだけれどね。そんな理由づけが大事というか。)

 

一緒に時間を過ごしたり、一緒になにかをやること自体が、楽しいっていうか。その人が命令したことをこちら(若い子)が実行することが、その人にとってのここちよいコミュニケーションになっていたの。課題をこなしていくのが、こっちは大変ですが。

 

コミュニケーションが成立するならば、そんな形じゃなくてもよかったんだって。人と同じ時間を過ごすような。

 

だから、話半分でよかったんだなって。

 

ほんとは、そんな、言葉通りでもなくて。実際にそうなったら困ることとか。深層心理では、そんなに押し付けがましい人でもなくて、常識が通じる部分もあったんだろう。

 

ただ、話を聞いてあげるだけでよかったんだって。右から左で。

それで、一応は、気持ちが満足していたんだろうなって。

(でも、そういうふうにしていると。子分だと思われたりもするから、まためんどくさくもなってくるんだけれどね…。時間を決めて、他の場所に行ったり、その人がいない場所に行くことだったら。短時間だったら、そんな付き合い方もできるけれど。)

(離れられる立場だったらいいけれど、離れられる立場でもないから。)

 

だから、そんなタイプの人とは、表面上の付き合いしかできなくなってくるの。

そういうタイプのお年寄りには、人が近寄らなくなってくるものだけれど。

だから、その人がやることやること寂れていくの…。(ただし、すごく嫌な人だったとしても、お金払いがよいことに関しては、人が集まってきて、廃れないんだと思う。)

 

そんなタイプの人でも、人が周りからいなくなると、寂しくなるみたいだけれど…。

人がたくさん集まると、悪口を言い始めるからなあ…。もう、習慣になっている…。

 

新しいことは、一緒にできなくなるけれど。ほんとうはなにも一緒にやりたくない。とりわけ、新しいことには挑戦したくなくなる。うまくいったらいいけれど、悪くいったらすごく悪く言われることが目に見えているような、だめだしばっかりの、そんなタイプの人とは、必ずうまくいくとわかっているような、従来どおりの、型どおりのことしか一緒にやりたくないもの。

 

(もしもなにか新しいことに挑戦するとしても、その人が完全に入ってこないような、なにも知らないような、離れた場所でだったら、新しいことに挑戦してもいいかなっていうような。)

 

うまくいったらいったで、自慢話の材料にされたらなんか嫌だなって思うし。どっちにしろ嫌だっていう。だから、ごくごく平均的な状態が一番いいという…。特別悪くも無く、特別よくもないっていうような。

 

でも、それが、その人と一番平和に共存できる方法なんだと思う。

だから、その人とは、本気でやり合わないのが一番で。ただ、言いたいだけなんだなって思って。(型どおりの会話の平和なコミュニケーションなら成立するけれど、人の悪口が会話の基本になっているから、込み入った話になってくると、平和なコミュニケーションが成立しない人だから。)それで、社交辞令を大事にして、ごくごく一般的なことしかしないことが一番。

 

そのタイプの人と接するのは、それが一番平和な方法。

 

そんなふうにしていると、子分だと思われていたり、頭が悪いからだと思われるのかもしれないけれど。

本当はつきあいたくないのに。切れない間柄もあるからな。他人だったら切れるけれど。

でも、身内の場合は、年をとっても、体が弱ってきても、会話が一方通行でも、完全につきあわないわけにもいかないから…。

 

ストレスがたまらない程度につきあうのだったら、できるかなって。

ストレスが最大限、もう無理って思ったら、少し距離を置くようにして。

しばらく離れて落ち着いたら、少しだけつきあうようにするという。

 

そんな人でも、愛情をもらったって思ったら、愛情を返してくれる場合もあるし。

大事にされていると思ったら、その気持ちを返してくれる場合もあるし。

身内と他人をはっきり区別している場合もあるし。

 

ただ、そのタイプの人が悪口をしきりに言っている時には、あんまり一緒になって言わない方がいい場合もあるし。ただ、適当なあいづちを打って、聞き流すぐらいにしておいた方がいいと思う。一緒にだれかを攻撃することにもなるし。一緒にだれかから恨みを買うことにもなるから…。