日本昔話にたしか3年寝太郎っていう話がある。
どこからかふらっとやってきた若者。村の片隅で寝てばっかりいて、三年間まったく仕事をしない。
三年後に、なにかがあって、働き者になって、およめさんもらって、めでたしめでたしっていう。
昔でもそういう人いたんだなあ。
でも、昔って、地産地消の部分も多かったし、今ほど貨幣社会でもなかったからなあ。
昔話の世界って、村内で生活が完結していた時代だから。
機械も無く、物も流通も少なかったから、お手伝いだったり、野菜づくりだったり、手作りのものが重宝されていたんだよね。
現代だと、昔話と同じことをしても喜ばれない場合もあるから…。
今の時代って、認められるにはまずお金っていう部分もあるからなあ…。
人間関係でお金をかけてもらうのって、気持ちをいただくっていう意味合いもあるんだよね…。例えば、冠婚葬祭の場合は、その人のお祝いだったり、悼みの気持ちをいただくっていう意味合いもある…。
貨幣社会の弊害もあるけれど。
例えば、江戸時代の飢饉は天災ではなく、人災だと言われていて。
江戸時代も、貨幣社会だったから、実は餓死者が出るほどの収穫が少なかったわけではなかったのに、飢饉で餓死者が出たらしいし…。
丈夫な品種よりも、弱くても高く売れる品種を植えていたために、冷害の年には全滅してしまったりしたらしい…。
東京と大阪に米を持っていって、貨幣に変えていたらしい。(だから、大都市部では米があまっていたのに、地方では足りなくなっていたらしい。)
江戸時代にもしも米を地産地消していたら、地方で飢饉は起こらなかっただろうとも言われています。