ハザードマップ

神社仏閣や旧街道は、不思議と災害を免れると聞いたことがあります。たぶん、古くからある重要な場所は、大きな災害が起こると安全な場所に移動していっていたからだと思う。

 

家の近くに大きな川がある。堤防ができてからは、たぶんもう何十年も(ひょっとしたら100年以上)氾濫したことはないんだけど、昔は暴れ川と呼ばれていたそう。

家の近くに古いお寺もあって、建築当初は別の場所にあったのが現在の場所へ移築されたそう。その場所は、川の近くよりも1~2m高くなっています。でも、ハザードマップで見ると日総雨量530mmの時に1階の屋根まで浸水する地域に入っていました。

お寺だから浸水を免れるような気がするし、暴れ川と呼ばれていた時代からある古いお寺だし、お寺の近くにお墓もあるんだけど、やっぱりハザードマップどおりに浸水してしまうんだろうか。

 

そういえば、やっぱりハザードマップで1階の屋根まで浸水する地域でのこと。私が小さい頃、100年以上前に建てられたような古い物置があったの。田植えの機械等の大きな農機具は土間(地面と同じ高さのところに置いてあって、鍬等は壁の高いところにかけられていたような。物置の奥に地面より1mぐらい?高い部屋があったような。たしかお米はそこに保管していたと思う。3歳ぐらいの子供にしたら自分より高い場所にあったような記憶があるんだけど、大人は踏み台などを使わずに大股で上り下りできる高さでした。水車があった場所だからすぐ近くを小川が流れているんだけど、ひょっとしたら堤防ができる前は、昔は河川の氾濫が起きたことがあって、それでお米だけは浸水を避けるために1mぐらい高い場所に保管していたのかなあ?

 

また、現代の大手ハウスメーカーの家よりも、昔地元の大工さんが建てた日本家屋の方が床が数十センチ高いみたい。(現代の新築の浸水対策は、土地をかさ上げする方式がメジャーみたい。)

 

それから、家の近所は昔山を崩して平らにならして田んぼにしたって聞いたこともある。もともと山だった場所なら、田んぼだった場所でも液状化現象とか起きなさそうだけどなあ。

 

あと、江戸時代に川沿いに松の木を植えて、洪水を防ぐ堤防にしたといったことも読んだことがある。山に人の手が入らなくなって、森林が手入れされなくなったために洪水が起こりやすくなったとかいう話も。木って保水力が高いからなあ。アメリカかどこかで、山の保全にかかる費用と、自然災害によって被る都市の被害額とを比べて、山の保全にお金をかけた方が都市の被害額が少なくなるということがわかって、自然を保全に力を入れるようになったとかもなんかで見たことある(うろ覚え)。

日本でもそういった研究がされて森林の保護がされたら、自然災害が減るのかも?日本の林業の発展にも繋がるし…。

(ちなみに、北欧では品質のよい木を使って、自分の子供の代や孫の代まで住める家を建てる文化があるそうです。また、北欧では家が古くなるほど価値が上がるそうです。いいなあ。)