「〜ありうる」「〜ありえない」

NHK ラジオのニュースを聞いていたら、アナウンサーが「〜ありえる」と放送していました。

20代の頃、インテリの高齢の職場の上司の方が「〜うる」と仮定形のお話しをしていた記憶があったので、持っている電子辞書の大辞林で確認してみました。「ありえる」は登録されておらず、「ありうる」と「ありえない」は登録されていました。広辞苑第六版には「ありうる」は登録されていました。

 

 

ありうる【有り得る】存在する可能性が十分ある。あることが考えられる。(中略)現代語でも「ありえる」という形にならないで、例外的に下二段活用を保っているもの。

 

ありえない【有り得ない】(連語)あるはずがない。

 

える【得る】(6)動詞の連用形の下に付いて、…することができるの意を表す。(中略)〔連体形・仮定形には下二段活用の「うる」「うれ」が使われる〕

 

大辞林より

 

P&Gの洗剤のCMのキャッチフレーズが「ありえない? ありえーるでしょう!」だったりするし(たぶんディズニープリンセスの名前と「あり得る」を、読み方がちょっと違うけど、かけて製品名としたと思われます。アリエルそのまんまだと、著作権の問題で使えないんだろう。テレビの影響も大きいから、初めて聞いた「あり得ない」の肯定系がこのCM だって子も多そう。)、ユーチューブの動画で自動音声を話すアニメ絵のキャラクターが「ありえる」と音声化していたりするし、私も日常生活でよその人が話しているのを聞いたとしても指摘しないんだけど、公共放送なのでちょっと気になったのでブログに書いてみました。