少女漫画のイケメンと少年漫画のイケメンの違い

少女マンガのパターンその1 主人公が普通の女の子

主人公は普通の女の子、もしくは冴えない女の子。

そんな女の子のことを容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、性格もよく人気者の男の子が好きになる。

ライバルの女の子は容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群だが、性格がきつかったりする。 

少女マンガのパターンその2 主人公が美少女

主人公は性格もいい美少女。

そんな女の子のことを人気者の男の子が好きになるという。美男美女カップルパターン。登場人物がすべて美形だったりする。 

少年マンガのパターンその1 主人公は普通の男の子

主人公は普通の男の子、もしくは冴えない男の子。

そんな男の子のことを容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、性格もよく人気者の女の子が好きになる。

ライバルの男の子は容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群だが、性格がナルシストだったり、きつかったりする。

少年マンガのパターンその2 主人公がヒーロータイプ

主人公は性格もいい活発な美少年。

そんな男の子のことを人気者の女の子が好きになるという。美男美女カップルパターン。 

作者の願望が入っているんだろうなあ…。

小学生のころに読んだ漫画

それは、少年漫画だったんだけど。

15歳ぐらいのヒロインの女の子に対してモーションをかける、ライバル役の20歳ぐらいのナルシストなイケメン。ヒロインの女の子は、なんとなく嫌がっている。

別のシーンでは20歳ぐらいの美女が、ナルシストなイケメンにモーションをかけているけれど、振られるという。(ちなみに、キャリアウーマン系の若い美女が高ステータスの美男子に迫って、ひどくプライドが傷つくような言い方でふられるっていうのは、男性作家による青年読者向け漫画や小説では時々見られるパターンです。私も、大ヒット作品じゃなかったら、少女時代に青年向けの作品は見なかったと思う…。)

なんとなくなんだけど、作者自身が女の子からそんな言葉でけなされたことがあるんじゃないのかなって、今になると思う。私は、すごく才能がある人だと思うんだけれど、まだ結果を出していなかった時代には、漫画をあまり読まない女性からは、オタクっぽいと思われるだけだったかもしれないし…。

 

当時は子供だったから、そういうものなのかなあって、そのまま吸収してしまった。(ちなみに、最近知ったんだけれど、彼の作品は、原作が別の人で作画のみ作成したものが代表作になっている。ほかの作品は、作画はすごいのに内容は中途半端で打ち切りになっていたりする…。彼のオリジナルは、最初のうちはおもしろかったり、一つ一つのエピソードで見ると、絵の魅力もあって惹かれたりもするし、1巻完結ぐらいだと物語としてもまとまっていて、少年向け漫画らしいワクワク感もあるんだけれど。長編になると、エピソードやキャラクターも多いだけに、何を伝えたいのかがわかりづらくなってくる感じもある。大河小説っぽいものを目指していたのかもしれないけれど、1つの作品としてまとまりがないというか…。なんで唐突にそこでそのエピソードを入れたんだろう、なぜ急にそのキャラが登場してきたんだろう、っていうことが結構出てくる。根強いファンのいる原作をアレンジして一人で描いたものは、原作ファンから、キャラが変わっていると、解釈の仕方が強い反発を受けていたりした…。)

自分が少し年食ってくると、人生経験や聞いたり読んだりしたことがある話と照らし合わせて読んでくる読み方をするようになるときもあって。

ああいう言い方をする人は、そもそも女性にモテない。女性から、というか、人から好かれるタイプの男性って、ああいう傷つけるような言い方で好意を寄せた女性を振らないのよ。特に、恋愛経験がある程度豊富な場合。

現在、彼女や奥さんがいないと思われるイケメンでも、そんなに傷つけないような言い方をして断ると思う。「悪い、きょうはそういう気分じゃないんだ。」(BY「カウボーイビバップ」)

 

あと、若い女性から積極的に来られたら断れない男性も多いみたいよ。据え膳食わぬは。(なのでそんな気はないのに思わせぶりなことをしておいてかわすのが一番嫌われるんだと思う。)ネットで読んだ話だけれど。「彼女がいるので」とか、「結婚しているので。」とか、「好きな人がいるので。」って言えば、たいていの女性はあきらめるだろうけれど。その女の子の周りには、彼女がいない同世代の男性(オタク)もたくさんいたらしいのに…。

 

漫画の中では美青年キャラが行動していたけれど、あれは、作者自身の考え方だったんだろうな…。きっと、作者自身が、15歳ぐらいの女の子が一番好きで、25歳以上の女性にはあまり魅力を感じない人なんだろう。自分は30代でも。(また、女性から積極的に来られるような感じの人でもないし。現実でも、そんな男性はごく一部の若い美男子かお金持ちに限られるし。)アニメや漫画やアイドルが好きな男性の趣向としては、女性が一番魅力がある年齢は中高生ぐらいだとすることは、一般的なことだ…。

 

彼の漫画って、主人公が10代半ばの少年だっていうこともあるんだろうけれど、ヒロインはいつも10代半ばなのよ。20代の容姿端麗な大人の女性が脇役で出てきても、扱いが悪かったり。作者は、容姿端麗な女性になにか恨みでもあるんじゃないかっていうぐらい扱いが悪い。なかなか同世代の男性とくっつかない。不倫みたいになっていたり、脇役の一回り以上の年上のおじさんと、本人の意思があまり反映されない形でカップルになったり。彼女達も幸せにしてあげて。

でも、15歳の女の子だって、5年経ったら20歳になる。だから、その漫画家は、一人の女性を長期間にわたって好きだったことも、きちんとしたおつきあいもしたことがなかったんだろうなって、今になると思う。

その漫画の作者は、当時、30代の男性だったらしい。あまり恋愛経験が無い人だったんだろうな。絵がとてもうまい人だからリアリティがあったんだけれど、今思うと、恋愛経験が無い人が自分とは離れた環境にある人のことを、実体験には無いことを自分の都合のいいように想像して書いた感じがするの…。とても才能はある人だけれど、若いころはあまり女性にモテるタイプでもない感じだったし。漫画家って売れないと収入が安定しないらしいし。時代の一時代を築くような漫画家ほど、外見に気を遣わなくなる傾向もある気がするし。漫画や絵ばかり描いていたら、恋愛経験はあまり積めなくなる傾向もある気がするし。(画力が優れている漫画家ほど、直接女性と向き合う時間も少なくなって、恋愛経験はあまりないのかもしれない。)

(高収入ではなくても、外見は普通でも、コミュニケーション能力が高い男性の場合は、アウトドア系で、友人も多くて、それなりに恋愛経験も積んでいて、ちゃんと周囲の人に、女性に対しても、余裕がある感じがするけれど。)

 

私はこどものころ、少年漫画は、主人公の男の子の気持ちになって読んでいて、だからなのか冒険物とかアクションシーンとかもわくわくして好きだったんだけど、少年漫画の中の女の子は男の子の目線で見ていた時期があったし。魅力を感じてしまう。でも、よく考えたら、それって同性愛者的になってしまうんだよね…。(同性愛を否定するわけではないけれど。)現実の自分は女の子だから…。(少女漫画は、主人公の女の子の気持ちになって読んでいて、少女漫画の中の男の子は女の子の目線で見ていた。)読むものに影響される。

 

また、その漫画家は、画力があって、絵に説得力がある人だったんだよね。

私は、子供のころは、基礎的なデッサン力を持っていて、トップレベルに上手な人じゃないと読む気になれなかったんだけれど。

話のおもしろさや絵の魅力だけじゃなくて、どんな人が書いていたかということも大事だったんだなあ。おもしろい作品ほど、名作ほど、説得力があるから…。その後ろにある思想や感性に、知らず知らずのうちに影響されてしまうから。

 

普通に大ヒットした作品は、読んでおくといいものだけれど。やっぱりお金と時間をかけてつくっている名作だったりするし。そうでない場合も、良作が多いものだし…。それから、話題づくりのためとか、多くの人に読まれたものって世間の人の共通認識になっている部分もあるから。一般常識を身につけるっていう意味で。

その他にも、自分と違う環境で生まれ育った人の作品も読んでいると、知らない世界がのぞけておもしろいんだけれど。大きな影響を受けちゃうこともあるから。

自分と同じような立場(を通ってきた)の人の作品もちゃんと読んでおくといいのかもしれない。年齢が近い人の作品だったり、性別だったり、生まれ育った環境だったり。同じ立場の人が読んだ場合に、失敗談でも成功談でも、こうだったらよかったなっていう架空の話でも、参考になる話を入れてきてくれることもあるから…。