速記

もっと日本でメジャーになっていいと思う資格。速記。

日本速記協会
http://www.sokki.or.jp/


速記は、欧米の小説に時々出てくる。

 

チャールズ・ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』は、19世紀半ばの物語。主人公は速記を習得し報道記者として自立する。現在だと報道記者の世界でもレコーダー使うことが一般的みたいだけど、当時は速記だったんだなあ。


それから、アメリカかイギリスの現代の小説を読んでいたら、秘書だったら速記とタイピングができるって書いてあった。欧米の秘書になるための学校では、速記を教えてくれるのかも。それにプラスして、アメリカやイギリスでは優秀な秘書の場合はフランス語の通訳ができることも多いみたい。(英語圏の学校では、義務教育でフランス語を習う場合もあるらしい。)

事務系の仕事をしていた時、速記ができたらなあって思ったこともあった。日本語の速記も、英文速記も。

だって、会社で仕事を教わる時って大抵口伝えなんだよね。学校と違ってマニュアルが整備されていない。マニュアルがあっても、次々新しいことが出てくるから変わっていたり。みんなが見るようなマニュアルを作成するのも時間がかかるだろうし……。マニュアルが多くて、全てに目を通すのが大変なこともあったし(量が多いのは改訂版が何十もあったためだったことあった……。)

メモの取り方が難しい。速記だったら言われたまま、全てを書き留めることができる。

コミュニケーションが円滑に行っていなくて、人の入れ替えが激しい職場だと、人によって解釈が違ったりしたし……。

音声レコーダーを使えばいいかなって思ったこともあったけど、音声を文字に直すのに録音した時間と同じくらい時間がかかってしまう。

英文速記ができれば、英会話の電話のメモを取れるのになって思ったこともあった。
掲示板でも、「外国人上司の言っていること(指示)が変わるんです。英文速記ができたら、過去の言動をメモできるのですが。」なんて書かれていることがあった。私も、同じことを日本人上司に対して思ったことがあった。

それから、忙しい接客系の仕事をしていて暴言を吐かれた時に、速記ができたら、外見、名前、言動をさっとメモできたのになあとか。日本語でメモは、いろんな意味でできない。メモする時間を取れないし、日本語でメモして読まれちゃったらまずいし。

まあ、就職に強い資格というわけでもなく、あくまであれば仕事に便利という補佐的な資格ではあるけど。


ユーキャンのちらしを見ていたら、速記が入っていなかった。やっぱり、日本だと、就職に直結しない技術だからなのかなあ…。

もしも、日本速記協会がユーキャンと提携したら、もっと学ぶ人増えるだろうにな……。